額面価値

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額面価値(がくめんかち)、またはパー価値(ぱーかち)とは、発行者によって記載された証券の名目上のまたはドル価値を指します。これは、発行者が満期に支払うことに同意する金額であり、利息支払いの基礎となります。

額面価値の定義

額面価値とは、債券や株式証明書などの書類に記載された金融商品(きんゆうしょうひん)の価値です。これは、証券が発行される価格であり、市場の状況に関わらず変わることはありません。

額面価値の重要性

額面価値を理解することは、投資家や金融アナリストにとっていくつかの理由から重要です:

  • 利息支払い: 債券の場合、額面価値はクーポン支払いを計算するための基礎であり、利息は通常、額面価値のパーセンテージとして表現されます。
  • 償還価値: 満期時に、債券保有者は債券の額面価値を受け取ります。これはトータルリターンを計算する際に重要です。
  • 市場評価: 額面価値は、証券が二次市場で取引される際に投資家がプレミアムやディスカウントを決定するのに役立ちます。

額面価値の構成要素

金融商品(きんゆうしょうひん)の種類に応じて、額面価値にはいくつかの構成要素が含まれることがあります:

債券の額面価値

債券の場合、額面価値はその構造を理解するために重要です:

  • クーポン利率: 債券保有者に支払われる利息は、債券の額面価値の関数です。例えば、額面価値が1,000ドルでクーポン利率が5%の債券は、年間50ドルの支払いをします。
  • 満期日: 額面価値は、債券の市場価格に関わらず満期日に債券保有者に返済されます。

株式の額面価値

株式の場合、額面価値(またはパー価値)は実際にはそれほど重要ではありません:

  • 会計記録: 株式のパー価値は主に会計上の指標であり、現在の市場価格とはあまり関係がありません。例えば、株式のパー価値が0.01ドルでも、市場で50ドルで取引されることがあります。

額面価値の実例

ある会社が額面価値1,000ドル、クーポン利率6%、満期10年の債券を発行したとしましょう。債券保有者は、10年間にわたって年間60ドル(1,000ドルの6%)のクーポン支払いを受け取り、10年の終わりに額面価値の1,000ドルが返還されます。

要するに、額面価値はさまざまな金融商品の基本的な側面として機能し、利息支払い、償還価値、全体的な市場評価に影響を与えます。この概念を理解することで、投資家は情報に基づいた意思決定を行う助けとなります。