ジョイントベンチャー

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ジョイントベンチャー(JV)とは、2つ以上の当事者が特定のプロジェクトやビジネス活動のために協力し、リソースを共有することに合意しつつ、各自の別々のアイデンティティを維持するビジネスの取り決めです。ジョイントベンチャーでは、各当事者が資産を提供し、リスクを共有し、合意に基づいて利益または損失に参加します。

ジョイントベンチャーの特徴

  • 一時的な協力:ジョイントベンチャーは、特定のプロジェクトや成果に関連して、限られた期間のために形成されることがよくあります。
  • 共有されたコントロール:JVに関与するすべての当事者は、ビジネス決定に対するある程度のコントロールを持ち、協力して決定を行います。
  • 別個のエンティティ:ジョイントベンチャーは、JVの運営を管理するために、親会社とは異なる新しいビジネスエンティティを設立することがよくあります。
  • リソースの共有:参加者は、資本、専門知識、技術などのリソースを結合し、共同プロジェクトの成功の可能性を高めます。

ジョイントベンチャーの構造

ジョイントベンチャーは、いくつかの形態を取ることができます。具体例は以下の通りです:

  • 契約型ジョイントベンチャー:新しいエンティティを形成せず、当事者間の契約によって定義されるもの。
  • 株式型ジョイントベンチャー:新しいエンティティが設立され、各当事者が株式を保有し、利益とリスクが株式の比率に基づいて共有されます。

ジョイントベンチャーの例

ジョイントベンチャーの代表的な例は、ソニーエリクソンのコラボレーションです。2001年、彼らはソニーエリクソンを設立し、モバイル通信に焦点を当てた会社を作りました。各社は自社の強みを持ち寄りました:ソニーはコンシューマーエレクトロニクスの専門知識を提供し、エリクソンは通信技術をもたらしました。

ジョイントベンチャーにおける貢献の計算

ジョイントベンチャーでは、利益配分比率は通常、貢献に基づいています。例を挙げて説明します:

例の計算

例えば、次のことを仮定します:
– ソニーがJVに5億ドルを投資します。
– エリクソンが3億ドルを投資します。

総投資 = 5億ドル + 3億ドル = 8億ドル

利益配分比率は次のように貢献に基づきます:
– ソニーのシェア = 5億ドル / 8億ドル = 62.5%
– エリクソンのシェア = 3億ドル / 8億ドル = 37.5%

もしジョイントベンチャーが2億ドルの利益を生む場合、配分は以下の通りになります:
– ソニーが受け取る金額 = 62.5%の2億ドル = 1.25億ドル
– エリクソンが受け取る金額 = 37.5%の2億ドル = 7500万ドル

このように、ジョイントベンチャーが協力、リソースの共有、リスク管理、利益分配の面でどのように機能するかを示しています。